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風の谷(136) デンマーク風力発電の実像

自然エネルギーについても、勉強しなければと思っていたところ、参考となりそうなレポートがあったので転載させて頂きます。

何事も、きちんと調べるといろいろ出てきますね。それが面倒になって、興味を失って、手抜きをしだすと、いい加減な「ムード本位」の報道などによって、現実と正反対の認識を持ってしまう場合があります。

それは、今回の原発問題でもよくわかりました。「原発は安全」「原発は低コスト」「代替エネルギーは非現実的」と何度も連呼されるうちに、それが真実と感じるようになっていました。

原発問題だけでなく、北方領土や尖閣諸島問題でも全く同じだと孫崎先生は言います。自らの経験では、1990年からのバブル崩壊において、自分もそのまっただ中で株式の運用をしていたので、銀行の不良債権問題をはじめとする「大本営発表」の酷さや、自らが属する金融業界の酷さを、反省とともに日々痛感していました。

個人的には、この時の体験が心に刻まれています。ただ、この時は、大本営発表の酷さ、金融業界の実態、マスコミや学者たちのいい加減さ、日本という国のあり方など問題に思っていたことを、仲の良い友人にさえなかなか伝え切れなった。一般の方は、金融問題についてそれほど深く興味を持てなかったのだと思います。

それでも、住宅金融専門会社はすべて倒産しましたし、当時大手行といわれた銀行は21行あったのですが、多くが経営破たんし、今は3つのメガバンクに集約されつつあります。規制当局への批判も強く、当時絶大な権力をふるっていた「大蔵省」も解体されました。

それと比べると今回は、電力会社だけを「悪者」にしていて、経済産業省や原子力保安院などに対する責任追及があまりありません。原子力発電は、「国策」として進めてきたのですから、これだけの大惨事を招いた責任は、政府をはじめとして、当局の責任がまず第一義的に問題になるのだと思います。

さて、前置きが長くなってしまいましたが、風力発電についての参考資料です。
「『環境問題』を考える」さんのHP(2011年6月26日)から転載させて頂きました。

***
 
<近藤邦明(こんどうくにあき):「『環境問題』を考える」管理者>

 このHPでは自然エネルギー発電に対して、ごく常識的な科学的な判断として、とても電力供給技術として大規模に導入することには科学的に合理性が無い、あるいは技術的に無理だと述べてきました
 
 ところが、自然エネルギー発電を導入しようという人たちは欧州の事例を紹介しながら、日本でも自然エネルギー発電電力に対する高額固定価格買い取り制度さえ整備すれば供給電力の大部分を自然エネルギーで供給できると主張しています。

 勿論欧州と日本では自然環境が異なりますが、だからといって欧州では自然エネルギー発電が合理的に成立する技術だとは到底思えませんでした。どんな『魔法』があるのか、多少興味がありましたが、これまではあまり積極的には調べていませんでした。

 福島第一原発事故以降、日本でもやっと脱原発の動きが活発になってきたことは歓迎すべきことなのですが、同時に非科学的な脱原発運動の中から短絡的な自然エネルギー導入を求める声が大きくなりつつあるのは非常に困った状況です。そこで、No.618『電力固定価格買取制度の失敗』で彼らが範とする欧州の状況をドイツとスペインについて少し報告しました。その結果、やはり魔法は無く、自然エネルギー発電はとても使い物にはなっていないことがわかりました。

 今回はその続編として、既に自国の全電力消費量の20%を自然エネルギー発電、特に風力発電で賄っているという、日本では自然エネルギー導入の優等生と目されている北欧デンマークの実態について報告することにします。

 まず、“National Wind Watch”のHP(http://www.wind-watch.org/)の“Key Documents”のレポート“A Problem With Wind Power:Eric Rosenbloom . September 5, 2006”からⅠ章の抄訳を紹介します。詳しくは原本をご覧ください。


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●1998年、ノルウェーは、デンマークでの風力発電について研究し「重大な環境に対する影響、発電能力不足、製造コストが高い」と結論した。

デンマーク(人口530万人)は、2002年に使用した電力の19%に当たる電力を発電した6,000個以上の風車があるしかし、風力発電の不安定性を補い、電力需要を満たすために従来型発電所は全能力で運転しなければならないため、従来型発電所は全く止められていない。風力発電出力の乱高下は汚染と二酸化炭素の放出を増加させる。

●風車にとって風が良好な場合には、電力供給が過剰となり、他国に非常に安い価格で販売するかあるいは発電を止めなければならない。

●2003年に西デンマークの風力発電の84%が輸出された。つまり、デンマークの風力発電は自国の電力需要の3.3%を賄ったに過ぎない。【The Utilities Journal (David J. White, “Danish Wind: Too Good To Be True?,” July 2004)】

●1999年は、風力発電はデンマークの総電力需要のわずか1.7%を賄ったに過ぎない。【The Wall Street Journal Europe】

●風力発電の大量の自家消費分の電力は考慮されていない。

●2004年は、風力発電の総発電量の70.3%を輸出した。【In Weekendavisen(Nov. 4, 2005)】

●デンマークは風が吹いていないときに必要な電気を輸入しなければならないという意味において風力に十分依存してる。

●2000年は、デンマークは輸出した電力よりも多くの電力を購入した。風力発電建設補助金を含んだデンマークの電力は欧州で最も高い。

●全欧州における風力発電の定格出力に対する平均設備利用率は20%未満である。【The head of Xcel Energy in the U.S., Wayne Brunetti】

● デンマークの風力発電の設備利用率は、16.8%(2002年)、19%(2003年)でした。

●イギリスの沿岸風力発電の設備利用率は24.1%(2003年)でした。

●ドイツの平均設備利用率は14.7%(1998-2003年平均)でした。

●米国の平均設備利用率は、12.7%(2002年)でした。

●風が強すぎると風車が壊れるので運転できない。昆虫の死骸によって最大出力が半分になる。洋上風力発電ではブレードに付着した塩によって20~30%の出力低下となる。

多くの風力発電装置を送電線網に接続する場合の技術的問題:
風力発電電力は非常に激しく変動するので変動を相殺するために付加的な通常発電装置による予備電源が必要;冷暖房高需要期と風力発電能力の低い時期が重なる;発電電力の予測が困難;送電線網に高電圧、超高電圧への対応が求められる;風力発電の増大で送電線網が不安定化する。【Eon Netz(ドイツ第3の送電線運営者),“Wind Report”(2004年)】

●「風力発電は代替ではなく、エネルギーの供給を“増加”させることになる」と言っている【Country Guardian:英国の環境保護団体】。もし風力発電が従来のエネルギーの使用を減らすことが出来ないのならば、単に風力発電装置の製造、輸送、建築のために汚いエネルギーの使用を増大させるだけである。

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